イギリスの祝日カレンダー 2023年

イギリスの祝日 1月-6月


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Mar(3月)
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Apr(4月)
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May(5月)
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Jun(6月)
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  • 新年
    1月1日(2日に振替)
    New Year's Day
    1月1日は英国全土が休日(バンク・ホリデー)です。
    イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは銀行金融取引法(1971年)の授権にもとづく国王・女王の宣言(proclamation)によって休日になります。スコットランドに関しては、1月1日を休日にする旨の明文の規定が同法にあります。
  • 新年の休日スコットランドのみ
    1月2日(3日に振替)
    2nd January
    スコットランドの祝日です。
    英国の4つのカントリーはそれぞれ独自の歴史と習俗を持ちますが、スコットランドでは元来クリスマスより新年の意義が大きく、大晦日(ホグマネイ)から新年にかけて盛大に祝う習慣がありました。このような地域性に鑑みて、1971年の銀行金融取引法でスコットランドのみ1月2日もバンク・ホリデーに指定されました。
  • 聖パトリックの日北アイルランドのみ
    3月17日
    St Patrick's Day
    北アイルランドの祝日です。
    聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めた中世の司教。アイルランドの守護聖人です。その命日(西暦461年3月17日没)は、いまも祝日として盛大に祝われます。
    1903年のアイルランド・バンク・ホリデー法により休日とされ、1971年の銀行金融取引法でも踏襲されました。
  • 聖金曜日
    4月7日
    Good Friday
    聖金曜日(Good Friday)は、イエス・キリストの受難を偲ぶ、キリスト教の祭日です。
    バンク・ホリデーが法制化される以前の中世から、クリスマスや日曜日と同様に社会慣習上の休日でした。イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは現在もコモン・ロー(慣習法)による休日であり、成文法上の根拠規定はありません。スコットランドに関しては1871年および1971年のバンク・ホリデー法で休日(バンク・ホリデー)に指定されています。
  • イースター・マンデースコットランドを除く
    4月10日
    Easter Monday
    スコットランド以外の地域で祝日になります。
    イエスの復活を祝う復活祭の翌日の月曜日(イースター・マンデー)は、キリスト教の重要な祝日です。ヨーロッパの多くの国家で休日です。
    英国では、スコットランドを除く地域で、1971年の銀行金融取引法によりバンク・ホリデーに指定されました。
  • アーリーメイ・バンクホリデー
    (ヨーロッパ勝戦記念日)
    5月第1月曜日
    Early May bank holiday (VE day)
    英国全土で休日です。
    スコットランドでは1871年のバンク・ホリデー法で休日に指定されました。イングランド、ウェールズ、北アイルランドについては、1971年の銀行金融取引法の授権にもとづく国王・女王の宣言(proclamation)により休日になります。
  • 特別休日
    (チャールズ3世戴冠式記念)
    5月8日
    Special additional holiday
    5月6日(土)におこなわれるチャールズ国王の戴冠式を記念する臨時の祝日です。
  • スプリング・バンクホリデー
    5月最終月曜日
    Spring bank holiday
    英国全土で休日です。
    1871年の祝日法ではキリスト教の祭日「ウィット・マンデー」(聖霊降臨祭の翌日)が祝日に指定されていましたが、1971年の銀行金融取引法によって、宗教から切り離されたバンク・ホリデーとして再規定されるとともに、日付が5月最終月曜日に固定されました。
    スコットランドに関してはもともと成文法の規定はなく、国王・女王の宣言によって休日になります。

イギリスの祝日 7月-12月


Jul(7月)
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Aug(8月)
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Sep(9月)
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Oct(10月)
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Nov(11月)
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Dec(12月)
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  • オレンジ党勝利記念日北アイルランドのみ
    7月12日
    Battle of the Boyne (Orangemen’s Day)
    プロテスタントが多い北アイルランドの祝日です。
    1690年、アイルランド東海岸で、プロテスタントのオレンジ公ウィリアムが、カトリックのジェームズ2世を破った戦闘(ボイン川の戦い)を記念する祝日です。北アイルランドでは、学校、官公庁、そして多くの企業が休業します。銀行金融取引法の授権にもとづく宣言により休日となります。
  • サマー・バンクホリデースコットランドのみ
    8月第1月曜日
    Summer bank holiday
    スコットランドの休日です。
    1871年のバンク・ホリデー法では英国全土でこの日がサマー・バンクホリデーに指定されていましたが、1971年の銀行金融取引法で、スコットランド以外の地域については8月最終月曜日に変更されました。現在はスコットランドのみがこの日を休日にしています。
  • サマー・バンクホリデースコットランドを除く
    8月最終月曜日
    Summer bank holiday
    イングランド、ウェールズ、北アイルランドで休日です。
    1871年のバンク・ホリデー法では8月の最初の月曜日が休日でしたが、1971年の銀行金融取引法で最終月曜日に変更されました。
  • 聖アンドリューの日スコットランドのみ
    11月30日
    St Andrew's Day
    スコットランドの祝日です。2007年にスコットランド議会により休日に指定されました(St Andrew's Day Bank Holiday (Scotland) Act 2007)。
    聖アンドリューは、イエスの12使徒のひとりで、スコットランドの守護聖人です。ちなみに、イギリスの国旗(ユニオン・フラッグ)の青地に白いX字のデザインは、スコットランドの旗(青字に白いX字)から採られていますが、この図柄は聖アンドリューが磔刑に処せられたX型の十字架を表しています。
  • クリスマス
    12月25日
    Christmas Day
    クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う重要な祭日です。 バンク・ホリデーに関する法律が作られる以前の中世から、聖金曜日や日曜日とならび社会慣習上の休日でした。
    現在でもイングランド、ウェールズ及び北アイルランドの各地域ではコモン・ロー(慣習法)による休日であり、成文法の根拠規定はありません。 スコットランドに関しては、宗派的な理由でもともとクリスマスは重要視されておらず、この日を休日にするために1871年のバンク・ホリデー法で休日に指定されました(1971年の銀行金融取引でも踏襲)。
    地域によって歴史的経緯や法律上の根拠は異なりますが、現時点で英国全土で実施されている祝日です。
  • ボクシング・デー
    12月26日
    Boxing Day
    クリスマスの翌日(ボクシング・デー)は英国全土で休日です。
    イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは、1871年のバンク・ホリデー法により休日に指定され、1971年の銀行金融取引法で振替休日に関する規定が追加されました。スコットランドに関しては法律上直接の規定はなく、銀行金融取引法の授権にもとづく国王・女王の宣言によって休日になります。

イギリスの祝日

新年
New Year's Day
1月1日
2日に振替
1月1日は英国全土が休日(バンク・ホリデー)です。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは銀行金融取引法(1971年)の授権にもとづく国王・女王の宣言(proclamation)によって休日になります。スコットランドに関しては、1月1日を休日にする旨の明文の規定が同法にあります。
新年の休日
2nd January
1月2日
3日に振替
スコットランドのみ
スコットランドの祝日です。
英国の4つのカントリーはそれぞれ独自の歴史と習俗を持ちますが、スコットランドでは元来クリスマスより新年の意義が大きく、大晦日(ホグマネイ)から新年にかけて盛大に祝う習慣がありました。このような地域性に鑑みて、1971年の銀行金融取引法でスコットランドのみ1月2日もバンク・ホリデーに指定されました。
聖パトリックの日
St Patrick's Day
3月17日
北アイルランドのみ
北アイルランドの祝日です。
聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めた中世の司教。アイルランドの守護聖人です。その命日(西暦461年3月17日没)は、いまも祝日として盛大に祝われます。
1903年のアイルランド・バンク・ホリデー法により休日とされ、1971年の銀行金融取引法でも踏襲されました。
聖金曜日
Good Friday
4月7日
聖金曜日(Good Friday)は、イエス・キリストの受難を偲ぶ、キリスト教の祭日です。
バンク・ホリデーが法制化される以前の中世から、クリスマスや日曜日と同様に社会慣習上の休日でした。イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは現在もコモン・ロー(慣習法)による休日であり、成文法上の根拠規定はありません。スコットランドに関しては1871年および1971年のバンク・ホリデー法で休日(バンク・ホリデー)に指定されています。
イースター・マンデー
Easter Monday
4月10日
スコットランドを除く
スコットランド以外の地域で祝日になります。
イエスの復活を祝う復活祭の翌日の月曜日(イースター・マンデー)は、キリスト教の重要な祝日です。ヨーロッパの多くの国家で休日です。
英国では、スコットランドを除く地域で、1971年の銀行金融取引法によりバンク・ホリデーに指定されました。
アーリーメイ・バンクホリデー
(ヨーロッパ勝戦記念日)
Early May bank holiday (VE day)
5月第1月曜日
英国全土で休日です。
スコットランドでは1871年のバンク・ホリデー法で休日に指定されました。イングランド、ウェールズ、北アイルランドについては、1971年の銀行金融取引法の授権にもとづく国王・女王の宣言(proclamation)により休日になります。
特別休日
(チャールズ3世戴冠式記念)
Special additional holiday
5月8日
*2023年限り
5月6日(土)におこなわれるチャールズ国王の戴冠式を記念する臨時の祝日です。
スプリング・バンクホリデー
Spring bank holiday
5月最終月曜日
英国全土で休日です。
1871年の祝日法ではキリスト教の祭日「ウィット・マンデー」(聖霊降臨祭の翌日)が祝日に指定されていましたが、1971年の銀行金融取引法によって、宗教から切り離されたバンク・ホリデーとして再規定されるとともに、日付が5月最終月曜日に固定されました。
スコットランドに関してはもともと成文法の規定はなく、国王・女王の宣言によって休日になります。
オレンジ党勝利記念日
Battle of the Boyne (Orangemen’s Day)
7月12日
北アイルランドのみ
プロテスタントが多い北アイルランドの祝日です。
1690年、アイルランド東海岸で、プロテスタントのオレンジ公ウィリアムが、カトリックのジェームズ2世を破った戦闘(ボイン川の戦い)を記念する祝日です。北アイルランドでは、学校、官公庁、そして多くの企業が休業します。銀行金融取引法の授権にもとづく宣言により休日となります。
サマー・バンクホリデー
Summer bank holiday
8月第1月曜日
スコットランドのみ
スコットランドの休日です。
1871年のバンク・ホリデー法では英国全土でこの日がサマー・バンクホリデーに指定されていましたが、1971年の銀行金融取引法で、スコットランド以外の地域については8月最終月曜日に変更されました。現在はスコットランドのみがこの日を休日にしています。
サマー・バンクホリデー
Summer bank holiday
8月最終月曜日
スコットランドを除く
イングランド、ウェールズ、北アイルランドの休日です。
1871年のバンク・ホリデー法では8月の最初の月曜日が休日でしたが、1971年の銀行金融取引法で最終月曜日に変更されました。
聖アンドリューの日
St Andrew's Day
11月30日
スコットランドのみ
スコットランドの祝日です。2007年にスコットランド議会により休日に指定されました(St Andrew's Day Bank Holiday (Scotland) Act 2007)。
聖アンドリューは、イエスの12使徒のひとりで、スコットランドの守護聖人です。ちなみに、イギリスの国旗(ユニオン・フラッグ)の青地に白いX字のデザインは、スコットランドの旗(青字に白いX字)から採られていますが、この図柄は聖アンドリューが磔刑に処せられたX型の十字架を表しています。
クリスマス
Christmas Day
12月25日
クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う重要な祭日です。 バンク・ホリデーに関する法律が作られる以前の中世から、聖金曜日や日曜日とならび社会慣習上の休日でした。
現在でもイングランド、ウェールズ及び北アイルランドの各地域ではコモン・ロー(慣習法)による休日であり、成文法の根拠規定はありません。 スコットランドに関しては、宗派的な理由でもともとクリスマスは重要視されておらず、この日を休日にするために1871年のバンク・ホリデー法で休日に指定されました(1971年の銀行金融取引でも踏襲)。
地域によって歴史的経緯や法律上の根拠は異なりますが、現時点で英国全土で実施されている祝日です。
ボクシング・デー
Boxing Day
12月26日
クリスマスの翌日(ボクシング・デー)は英国全土で休日です。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは、1871年のバンク・ホリデー法により休日に指定され、1971年の銀行金融取引法で振替休日に関する規定が追加されました。スコットランドに関しては法律上直接の規定はなく、銀行金融取引法の授権にもとづく国王・女王の宣言によって休日になります。

祝日の出典等

  1. このカレンダーは、英国政府のウェブサイトを参照して作成しています。
     UK bank holidays
  2. 英国の「Bank Holiday」は、直訳すると銀行休業日ですが、銀行に限らず官公庁や一般企業、学校等の多くが休業する「Public Holiday」(公衆休日)です。日本の「国民の祝日」とほぼ同義です。歴史的沿革から「Bank Holiday」と呼ばれています。
  3. 英国(連合王国)は、4つのカントリー(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)からなる連合体です。
    このうち首都ロンドンがあるイングランドとウェールズは共通の法律を持ち、祝日も同じです(年間8日)。スコットランドには年間9日、北アイルランドには年間10日の祝日があります。
  4. 英国のバンク・ホリデーに関する法律は以下の2つです。
    ただし、これらの法律にすべての祝日の根拠があるわけではありません。
    バンクホリデーと呼ばれる年間8~10日(地域による)の休日は、成文化された法律のほかにも、
    • 慣習法(コモンロー)
    • 国王・女王の宣言(銀行金融取引法第1条2項、第3項の授権に基づく)
    などにより設けられます。
  5. 国王・女王の宣言とは、たとえば次のようなものです。リンク先は「The Gazette」(日本の官報に相当)のウェブサイトです。
    『Proclamations』(2023年1月2日、5月1日および7月12日を休日とするための女王の宣言)
    このような宣言が、毎年、おこなわれます。
  6. 各祝日の法的根拠をまとめると以下のようになります(同じ名称の祝日でも地域(Country)により法的根拠が異なります)。
    祝日Eng&WalScoNir
    新年宣言成文法宣言
    1月2日-成文法-
    聖パトリックの日 --成文法
    聖金曜日慣習法成文法慣習法
    イースターマンデー 成文法-成文法
    5月第1月曜日 宣言成文法宣言
    5月最終月曜日 成文法宣言成文法
    オレンジマンの日 --宣言
    8月第1月曜日 -成文法-
    8月最終月曜日 成文法-成文法
    聖アンドリューの日 -成文法-
    クリスマス 慣習法成文法慣習法
    ボクシング・デー 成文法宣言成文法

備考

  1. 祝日が土曜日または日曜日と重なる場合は、次の平日が振替休日になります。
    法律上は、聖アンドリューの日(スコットランド)を除き土曜日を振替の対象とする規定はありませんが、国王・女王の宣言によって休日の振替がおこなわれます。
  2. 英国では、雇用主は祝日(バンク・ホリデー)に被用者に有給休暇を与える法的義務はありません(英国政府の解説ページ:Holiday entitlement)。
    祝日が有給の休日になるか否かは、雇用契約によって決まります。雇用契約上有給とされていない場合は、年次有給休暇を使って休むのが一般的です。
    なお、英国の労働法ではフルタイム労働者の年次有給休は年間28日あるので(週5日勤務の場合)、そのうち8日を祝日の休みにあてたとしても、日本のサラリーマンと同等の年間20日の有給休暇が手元に残ります。